2005年08月11日

花火大会にて

先日、東京から遊びに来た友人とダンナと3人で
花火大会に出かけた。
どうしても見たい高校野球の試合があるという
ダンナを残して、まずは私と友人が先発隊として
2時間前に場所取りにでかけた。
私たちがいつも座るのは、5mほどの間隔で
低木が植えられている池の周りの芝生のスポットだ。
前はすぐに坂になっていて後ろは金網なので
前後に人が来ることはなく、花火大会とは思えぬほど
落ち着いてみられるお気に入りの場所だ。
早めに行ったため、まだ選べるほど場所に余裕があり、
私たちは花火の見やすい所を確保して、シートを敷いて
ビールを飲みながらダンナが来るのを待っていた。

一杯入って気分良く二人でのんびりとくつろいでいると、
私たちの隣に1人の若い男性がレジャーシートを持ってきた。
大汗をかきながら1人で場所取りに来るのは珍しいので
ひょっとして団体か?と一瞬警戒していたら、
その男性が来た方向に向かって大きく手を振った。
その先を見ると、20代後半くらいの男性とオンナが二人。
薬指に指輪があり、2組の夫婦で花火を見に来たようだった。
これなら静かだろうと、私たちが安心した途端
そのオンナ二人が到着するなりグズグズ言い出した。
「え〜、ここだと見にくくない〜?」
「木があるから虫がいそう〜」
なんて言っている。顔には似つかわしくない幼い口調で
大声だ。周りにいる人たちもぎょっとして見ている。
場所を選んだ男性は明らかに困った顔だ。
何故かそんな文句を言われるような場所でくつろいでいる
私と友人も他人事ながらムッとした。
友人は彼らに聞こえないように
「ちょっとぉ、男、何困ってんのよ」
と後から来た男に対してつぶやいている。私も
「『ここでいいんじゃない?』くらい言え」
などと男たちにエールを送ってみた。
しかし、予想通り、困った男二人は笑顔で
「じゃあ、ちょっと待ってて」
とオンナ二人を残してどこかへ行った…。
「行くなよ…」と何故か私たちががっかりした。
まるで召使いだ。

オンナたちを見ると低木を見上げながら、渋い顔で
虫除けスプレーを手足に拭きつけまくっている。
ローライズのジーンズで、背中から尻の半分くらいまで
肌があらわになっているのに、そこはどうでもいいようだ。
「虫刺されがイヤなら花火なんて来なきゃいいのに」
私よりも露骨な友人が、今にも聞こえそうな音量で吐き捨てた。
まったくだ。
虫刺されがイヤなら花火なんて見に来るな。
こんな無料スポットでなく花火の見えるホテルにでも泊まれよ。
しかし、そんな私たちの腹立たしさを踏みにじるように
「なんかさぁ〜、この木が気になるよねぇ」
「あっちに行けば確か公園もあるし、そっちの方がいいよね」
なんて言っている。
「場所を知ってるならテメーで行けよ」
と友達は怒り心頭だ。その声は聞こえたかもしれない。
しかし、聞こえるくらいでちょうどいい、と思った。

しばらくして男が1人で戻ってきた。
私たちはもう、そんなにイヤならさっさとどこかに
行ってくれという気分だった。しかしまた情けないことに男は
「場所を見つけたんだけど、自信ないから見に来て」
なんて言うのだ。そして、オンナ二人を連れてどこかに行った。
それを見ていた友人。
「この人の人生、一生召使い決定なんだね」
…これは絶対に彼に聞こえた。男が悲しそうな顔で私たちを見た。
友人はひどく怒っている。なんでそんなに怒るのか聞きたいくらいに
怒っている。私も普段ならものすごく腹が立つんだろうが
隣でこんなに腹を立てている人を見ると、ちょっと冷静になった。

彼らがいなくなり、私たちは散々文句を言い続けた。
なんだ?あのオンナの態度は。
ここがイヤなら自分で探しに行け。
しかも、あの男二人はなんであんなに情けないんだ。
なんであんなに言いなりなんだ。
子供のころからずーっとああやって甘やかされてきたのか。
等など…。

数分後、彼らは案の定戻ってきた。やっぱり次の場所は
彼女たちのお気に召さないようだった。
その後を付いてくる男二人がオンナの召使い兼保護者に見えた。
世の中では、こういう男が優しくていい人でモテるのか?
二人とも背も高く、おしゃれで顔もまずまずだ。
こんなオンナと結婚しなくちゃならなかったのには
きっと深い理由があるに違いない。
いや、もしかしてあの情けない性格のせいかもしれない。
まともなオンナには相手にされなかったんじゃないか?

しばらくして、野球を見てからのん気にやって来た我がダンナが到着。
「あ〜、いい場所取れたんだね。ありがとう」
来るなりダンナはそう言った。
そうなんだよ。これが人に場所取りを頼んだ人間の言葉だ。
なんでこんな簡単な言葉が言えないのかと
また隣のオンナに腹が立つ私と友人なのであった。
posted by ぐうたら主婦 at 16:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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