2005年03月20日

韓流ブームの少し前(1)

私の前彼は日本在住の韓国人だった。
いわゆる在日という人ではなく、日本の大学院に留学してきた
韓国生まれの韓国育ちの韓国人である。
付き合い始めたのは1999年の秋のことだったから、
世の中に「韓流」なんて言葉はまだなく、
彼氏は韓国人だなどと言うと、年配の人の多くは
「親御さんは何も言わないの?」
なんて、偏見はなはだしい心配をされた。
同じ世代の友達ですら
「韓国の人って日本人のことが嫌いなんじゃないの?」
と心配していた。
2年ほど付き合って、結局別れてしまった私たちだが
今でもとても仲がいい友人関係は続いている。

彼が私を好きになった理由のひとつは、私が日韓の歴史について議論
できる相手だったからだそうだ。
出会った日、顔の造りはずいぶん落ちるが、彼は私に向かって
ヨン様のように激しくウソクサイ笑顔で微笑みかけた。
「こいつ、絶対日本人が嫌いなはずだ」
と直感した。そして、つい
「あなた、日本人嫌いでしょ?でも、私はあなたに何もしていないし
あなたの世代も日本人に何もされてない。もういい加減に許してよ」
と、私はいきなり彼を問い詰めてしまった。すると彼は
「そんなことをいきなり言われたのは初めてです」
とびっくりしていた。
彼は、日本に来て日本人があまりに何も知らないことに愕然としたらしい。
いわれのない差別を受けた時など、議論を吹っかけたこともあったそうだが
議論しているうちに、多くの日本人が「何も教えられていない」ことに
気がついたらしい。そして、とてもむなしい気持ちになり、日本では
作り笑いしているのが一番得だと思うようになったそうだ。
で、私にも笑いかけた。
しかし、私は彼の作り笑いが許せずにこっちから議論を吹っかけた。
高校時代の変わり者の教師のおかげで、一般的な日本人よりは
歴史について教えられていたこともあり、その日は一応議論の形になった。
「日本に来て、初めて本音で人と話しました」
と彼は大笑いして、それがきっかけで私たちは付き合い始めた。

つづく
posted by ぐうたら主婦 at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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