2005年09月20日

高校球児の母たち

この連休は高校野球秋季大会の観戦三昧だった。
弟のように可愛がっている男の子が、
レギュラーで出場して私を楽しませてくれている。
よその子供ながら、バッターボックスに立てば
ドキドキし、ヒットを打てば心の底からうれしい。
これが我が子だったら、私は大変な親バカなんだろうなと
今から自分で恐ろしくなるほどだ。

しかし、どうしても受け付けない光景がある。
母親たちのお揃いのTシャツだ。
赤や白や青の、その学校のテーマカラーと思われる
派手な色の揃いのTシャツを着て、メガホン片手に
キャーキャーと観戦している。
もちろん、全員で一団となってだ。

父親たちはどうかと言うと、
○○高校野球部父母の会
などと刺しゅうの入った揃いの帽子をかぶり
付かず離れずの距離感を保って散らばって見ている。

これが私が見た限り、どの高校もほとんど同じスタイルなのだ。
どこかが始めたことに対抗して広がっていったのか?
とにかくどの学校もこのスタイルを作り上げている。
これは静岡に限ったことなのだろうか?

ダンナに聞くと15年前にはこんな光景はなかったと言う。
父親たちの揃いの帽子はあったが、母親たちがお揃いの
Tシャツを着てメガホン片手に子供の応援をしている
学校なんてなかったと言うのだ。
見に来られる父兄が来て、まぁ、何となく固まって
観戦していた程度だと言う。

私もそれが普通だろう、と思う。
いつからこんなおかしな光景が広がったんだろう。
何でいい歳した大人がお揃いのTシャツで
子供の応援をしなくちゃならないのか…。
父兄も団結しないと野球ができないのか?
でも、あのTシャツを拒んだら、
きっと仲間はずれにされるんだろうな…。
などと想像すると、きっとイヤイヤ着ている人もいるのでは?
と思えて、気の毒になる。

これも少子化の影響なのか。
それとも、大人が幼稚化しているあらわれなのか。
あのTシャツを着ないとチームワークが図れないのか?
いや、子供と共に戦う母親の美しき姿なのだろうか?

いずれにしても、申し訳ないが気持ちが悪い。
恥ずかしい。
自分の子供が野球をやっている場合は、応援に行く度に
あの集団に混ざって揃いのTシャツを着なくてはならないなら
応援に出かけること自体を躊躇してしまいそうだ。

先日、BSで小津安二郎の映画を放送していた。
タイトルは忘れてしまったが、こんな一場面があった。
父親が帰宅し、上着を脱いでいる所に息子が帰宅する。
息子「ただいま帰りました」
父「何だ、ずいぶん遅いんだな」
息子「はい。今日は野球の試合があったので遅くなりました」
父「お前、野球を始めたのか?どうなんだ?調子は」
息子「はい、今日は三振ばかりでした」とうなだれる。
父「そうか。ケガをしないように頑張りなさい」
たしか、こんな会話だった。

息子が野球を始めたことも知らない父。
三振したことは気にも留めずケガの心配をする父。
父親の世話をする母親も興味がなさそうだった。
どう見ても共に戦ってはいないが、
「ケガをしないように頑張りなさい」
という父の言葉に愛情が溢れている。
これじゃダメなんだろうか。
こんな親子関係は今の日本では築けないんだろうか。

そんなことを思いながら、また私は野球観戦に行く。
posted by ぐうたら主婦 at 18:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。